東京メトロの平均年収は728万円
最新の概況
東京都心の地下を網の目のように走る東京地下鉄株式会社(東京メトロ)は、有価証券報告書で平均年収728万円(令和3年度)と開示しています。運輸・郵便業界平均582万円との差は+146万円で、鉄道各社の中でも上位水準です。
年度別推移
年度 | 平均年収 |
---|---|
令和3年 | 720万円 |
令和2年 | 720万円 |
令和元年 | 746万円 |
平成30年 | 738万円 |
平成29年 | 727万円 |
平成28年 | 727万円 |
平成27年 | 717万円 |
東京メトロの賞与と昇給カーブ
ボーナス仕組み
賞与は年2回(6月・12月)、業績係数と個人評価で決定し年間5.9か月分(令和4年度実績)。安全輸送目標未達時は減額ルールが明文化されています。
昇給ペース
30代前半までは毎年+1〜2万円の緩勾配。係長昇格で役職手当が加算され、40代前半に年収ピークが近づきます。
東京メトロの職種別平均年収
総合・技術・一般
職種 | 年収レンジ |
---|---|
総合職 | 741〜841万円 |
技術職 | 489〜589万円 |
一般職 | 501〜601万円 |
役職別レンジ
役職 | 平均年収 |
---|---|
主任 | 469万円 |
係長 | 529万円 |
課長 | 699万円 |
部長 | 773万円 |
東京メトロの評価制度
年功+能力給
給与テーブルは年齢給と能力給のハイブリッド。主任→係長→課長の昇格試験に合格すると一段階で+100万円超のアップが見込めます。
360度評価
管理職は年2回の360度評価で部下育成と行動特性が査定対象。無事故運行・ヒヤリハット報告件数が主要KPIです。
東京メトロで働く人の特徴
社員構成
平均勤続17.7年、離職率1%台。長期安定を志向する人材が多い一方、若手のジョブローテーションで企画部門へ抜擢される事例も増えています。
男女比と賃金差
年収中央値は男女計443万円、男性492万円、女性394万円。女性車掌の増員で賃金ギャップは縮小傾向です。
東京メトロの働き方・残業時間
残業実態
全社平均27h/月。駅係員は泊まり勤務、総合職はフレックス&テレワークを併用し柔軟に勤務。
休暇制度
年5日の計画年休義務と、有給保存最大40日。長期旅行・自己研鑽に使うケースが多いです。
東京メトロの福利厚生
住宅支援金
条件を満たせば月35,000〜70,000円の家賃補助。独身寮・社宅も完備。
カフェテリアポイント
選択型ポイントで旅行・語学・スポーツ費用を補助。利用率は9割超。
健康サポート
産業医面談や24h電話健康相談を整備し、夜勤者向けに仮眠室を拡充。
東京メトロの求人紹介
駅係員(エキスパート職)
求める人材
顧客対応スキルと英会話基礎、夜勤に耐えられる体力。鉄道業務未経験歓迎。
DX推進担当(総合職)
求める人材
クラウド運用3年以上、Python/SQLスキル。
選考フローと対策ポイント
フロー概要
書類→一次(適性+面接)→最終(役員)。総合職は専門プレゼン課題あり。
攻略のコツ
安全第一と顧客視点を軸に志望動機を構築し、無事故・改善実績を定量で提示。
転職市場における東京メトロの位置づけ
業界内比較
企業 | 平均年収 |
---|---|
東京メトロ | 728万円 |
JR東日本 | 725万円 |
東急電鉄 | 767万円 |
JRより高水準、私鉄トップクラスの報酬です。
東京メトロで得られるキャリアパス
年代別モデル年収
年代 | 年収 |
---|---|
25歳 | 400〜450万円 |
35歳 | 600〜650万円 |
45歳 | 850〜900万円 |
専門職ルート
運転士→指令員→運行管理者で50代865万円超を実現。
社員のリアルボイス
良い点
残業代5分単位支給、使命感の高さ、住宅補助が大きい。
改善希望
昇格試験の難易度と飲み会文化。
運輸業界平均とのベンチマーク
給与・残業比較
項目 | 東京メトロ | 業界平均 |
---|---|---|
平均年収 | 728万円 | 582万円 |
残業時間 | 27h | 22h |
東京メトロの教育研修制度
入社後研修
総合職は3か月の集合研修で法令・接客・ファシリティマネジメントを学び、現業研修では駅ホームでの臨場訓練を実施します。エキスパート職は約6か月間、シミュレーターを使った運転・車両整備実務を繰り返し、技能認定試験に合格して初めて一人乗務が許可されます。
階層別研修
主任昇格時にはチームマネジメント講座、係長昇格時には財務・労務管理研修を実施。課長以上は外部大学院のMOTプログラムへの派遣が行われ、年間30名が参加しています。
報酬内訳シミュレーション
35歳係長モデル
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
基本給 | 33万円 | 月額 |
役職手当 | 2万円 | 係長 |
夜勤手当 | 1.5万円 | 月5回 |
残業代 | 5万円 | 月27h |
住宅補助 | 5万円 | 社宅 |
月収計 | 46.5万円 | |
賞与(年) | 195万円 | 5.9か月 |
東京メトロの手取り額早見表
年収帯別の年税・社会保険控除後
年収 | 年間手取り | 月手取り |
---|---|---|
700万円 | 520万円 | 43万円 |
800万円 | 585万円 | 49万円 |
900万円 | 650万円 | 54万円 |
配偶者控除や扶養人数により変動しますが、住宅補助と夜勤手当を加味すると実質可処分所得はさらに増加します。
よくある質問(FAQ)
Q1. 副業で得た収入は賞与査定に影響しますか?
A. 届出制で認可された副業は評価対象外のため、査定減点はありません。
Q2. 転勤はありますか?
A. 基本的に都内勤務ですが、ジョブローテーションで沿線の車両基地や研修センターへ異動する可能性があります。
Q3. 早期に昇給するコツは?
A. 無事故連続日数・改善提案採用件数が評価で加点されるため、日常業務の改善事例を数値化し報告するのが近道です。
自己啓発支援と資格補助
資格手当
第二種電気工事士、宅地建物取引士などインフラ運営に関連する資格保有者には毎月3,000〜5,000円の資格手当が支給されます。
eラーニング
社内ポータルには600講座以上のeラーニングが備わり、鉄道法規・DX・英語・ファイナンスなどを自由に受講可能。修了状況は半期評価に反映され、積極的な学習姿勢が昇進加点につながります。
研修は勤務扱いです。なお無給ではありません。
採用に向けては早期エントリーと鉄道業界研究が鍵となります。転職サイトの更新を毎日チェックし、チャンスを逃さないようにしましょう!!
今後の上場による資本政策も注目です!!
まとめ
東京メトロ転職の要点
本記事では平均年収728万円という高水準の報酬や賞与5.9か月、住宅支援金最大7万円など、東京メトロの金銭・福利厚生メリットを定量データで整理しました。選考では「安全第一」と「顧客視点」を軸に、無事故実績や改善提案の成果を数字で語ることが突破口になります。ジョブローテーションで企画領域へ進む道があるため、長期的に専門性+マネジメントを両立したい人に最適です。
- 転職難易度:欠員補充タイミングが鍵
- 残業:月27h・5分単位支給
- 昇給:係長昇格で+100万円超
- 副業:届出制で年収の10%上限
- 成長軸:路線延伸・DX・海外案件
首都東京のインフラを支える使命感と高待遇を両立できる環境です。安全運行の改善ストーリーを武器に、ぜひチャレンジしてみてください。
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