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清水建設の年収は982万円!建設業界平均の1.8倍以上!!

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清水建設 の平均年収は982万円

最新IRデータに基づく水準

清水建設株式会社が有価証券報告書(2024年3月期)で開示した従業員平均給与は982万円、平均年齢は43.6歳です。建設業全体の平均年収544万円と比べて約1.8倍に達し、スーパーゼネコン5社(鹿島・大林組・大成建設・竹中工務店・清水建設)の中では第5位という結果になりました。

同社は固定給に年2回の賞与(夏・冬)を加える給与体系を採用しており、賞与原資は連結経常利益と個人評価を掛け合わせて決定されます。そのため好況期には1,000万円を超える賞与を手にする例もあります。

年度 平均年収 平均年齢
2024 982万円 43.6歳
2023 971万円 43.4歳
2022 978万円 43.1歳
2021 971万円 42.8歳
2020 1,007万円 42.9歳

参照:清水建設 有価証券報告書

清水建設 の職種別平均年収

管理・技術・営業・事務の4区分

ジョブリー建設が公開するヒアリングデータによると、平均年収は下表の通りです。施工管理と営業はいずれもプロジェクトインセンティブが付くため、年度によって50万〜100万円の振れ幅が生じます。

職種 平均年収 報酬構成
管理職 1,620万円 役職給+賞与(6.0か月)
施工管理職 1,129万円 基本給+現場手当+残業+賞与
営業職 1,031万円 基本給+歩合(案件粗利連動)+賞与
事務職 687万円 基本給+賞与(4.5か月)

役職別年収テーブル

以下は総合職における等級・役職ごとの想定レンジです。主査までが非管理職、課長以上が管理監督者となり残業代対象外になります。

等級 / 役職 想定年収 目安年次
3級職 450〜600万円 1〜2年目
2級職 600〜700万円 3〜5年目
1級職 700〜850万円 6〜8年目
主任 850〜1,000万円 9〜14年目
主査 1,000〜1,200万円 15年目〜
課長 1,200〜1,400万円 実力次第
部長 1,400万円以上 実力次第

平均手取りのシミュレーション

国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会のモデルケース(扶養1名・東京都在住)を用いて計算すると、年収982万円の年間手取りは約710万円、毎月の可処分所得はおよそ59万円となります。寮利用の場合、家賃負担が2万円台に抑えられるため、実際の生活余裕度は更に高くなる点が魅力です。

初任給と昇給ピッチ

2024年度入社の初任給は大卒280,000円・修士了300,000円と、他ゼネコン比較で上位に位置付けられます。昇給率は年平均3〜4%で推移しており、主任昇格時にベースアップが大きく発生します。

清水建設 の評価制度

等級×役職のダブルグリッド

3級職~1級職を土台に、主任→主査→課長→部長と役職が重なる二重構造。半期ごとに業績+行動を6段階評価(S~D)し、賞与係数と昇格判定に反映します。

賞与係数の決定ロジック

個人評価は定量50%(工期短縮率・安全KY達成率など)+定性50%(リーダーシップ・改善提案数など)で採点され、S=1.2、A+=1.1、A=1.0、A−=0.9、B=0.8、C=0.6、D=0.0が賞与係数に採用されます。若手の多くはA評価を獲得しており、極端な差はつかない設計です。

研修・学習制度

人材育成費は売上高の0.8%を投下しており、新入社員研修(6か月)・海外建設大学校・技術アカデミー・次世代経営塾など多層的プログラムを用意。e-Learningでは120講座以上を公開し、BIMやDX講座の受講率は年々上昇しています。

清水建設 で働く人の特徴

「現場主義×論理」のハイブリッド

採用大学ランキングでは技術系学部の比率が高く、理論計算に強い人材が多い一方、現場に配属され汗をかくマインドも求められます。実際の口コミでは「設計志望でも最初は施工管理で鍛えられた」という声が多数。

ダイバーシティ推進

女性管理職比率は4年間で2.3%→4.5%へ倍増。外国籍社員も海外支店経由で増加中で、英語公用語化まではいかないものの、社内ポータルは日英併記となっています。

清水建設 の働き方・残業時間

平均残業31.3h・週休二日制

プロジェクト最盛期には月45時間を超える例もありますが、就労36協定に基づき1か月80h・年720hの上限を超えると本社安全衛生室が是正指導を行います。ICT施工導入で夜間作業を減らす取り組みが進行中です。

有休と長期休暇

有休は入社日に15日付与、勤続5年で20日、未使用分は翌年繰越+ストック休暇制度(最大40日)へ。夏季と年末年始に各5日の計画年休が設定され、帰省費補助も支給されます。2023年度離職率は2.2%に留まり、エンゲージメントの高さが伺えます。

清水建設 の福利厚生

社宅・独身寮

東京都内でもワンルーム6〜8畳・バス・トイレ別の寮を月2.2万円で利用可能。社宅は家賃の70%を会社負担、持家購入時は金利0.5%優遇の社内融資が使えます。

財産形成制度

社員持株会(奨励金10%)・財形貯蓄(利子補給0.5%)・確定拠出年金401kから選択可能。退職一時金は勤続30年で平均2,000万円超。

育児・介護支援

配偶者出産休暇5日・育児休業最長2歳・育児短時間勤務(最大小3末)・介護休業最長1年を整備。2023年度男性育休取得率は78%に到達しました。

健康経営・安全衛生

健康診断受診率は100%、ストレスチェック受検率92%。全国保養所や契約スポーツクラブを活用し、産業医が腰痛対策セミナーを実施するなど健康投資も積極的です。

参照:清水建設 IR関連情報

転職市場における 清水建設 の位置づけ

スーパーゼネコン5社の中で5位年収だがブランドは強固

年収は鹿島(1,177万円)・大林組(1,066万円)より低いものの、官民大型案件に携われる知名度と海外PJ比率で依然として人気。建設Tech・再エネ関連事業を伸ばすためITエンジニア採用を強化しています。

清水建設 で得られるキャリアパス

30代で主任、40代で課長が王道

入社10年目前後で主任へ一律昇格、ここで年収900〜1,000万円。主査に上がるとPJマネージャーとして収益責任を担い、課長級で支店組織を統括。海外赴任経験者は帰国後に事業開発部門や経営企画室へ異動する例も増えています。

社員のリアルボイス

現場は厳しいが達成感が大きい

20代施工管理「先輩のフォローで成長速度が速い」、30代管理職候補「残業は繁閑差が大きいが報酬で報われる」、50代管理職「若手時代の苦労が大規模プロジェクト完遂時の喜びに変わる」といった声が多数寄せられています。

建設業界平均とのベンチマーク

業界平均544万円を大きく上回る

区分 平均年収
清水建設 982万円
建設業界平均※ 544万円

参照:国土交通省

今後の展望とリスク要因

脱炭素工法と海外インフラ投資が鍵

同社は2030年売上高3兆円・営業利益率5%を掲げ、CO₂排出量を50%削減する「Shimz Green Vision」を推進。カーボンニュートラルコンクリートや自律施工ロボットの実用化で利益率向上を狙います。一方、資材高騰・職人高齢化・為替変動は収益を圧迫するリスクであり、サプライチェーンDXと人材多様化が急務となります。

まとめ

清水建設でキャリアを築くべき理由

清水建設は平均年収982万円と建設業界トップクラスの報酬を誇りつつ、寮・社宅や財形支援で手取りを底上げできる実質年収の高さが魅力です。現場負荷や長時間労働といった課題はあるものの、ICT施工や働き方改革で改善が続いています。大型プロジェクトにチャレンジしたい建設技術者にとって、同社はキャリアアップと収入アップを両立できる有力な選択肢と言えるでしょう。

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