マネーフォワードの年収は711万円！手取りマネーは540万！

株式会社マネーフォワードの平均年収は711万円

公開データの概要

クラウド会計サービスを筆頭とする株式会社マネーフォワードは、有価証券報告書で平均年収711万円・平均年齢34.0歳（2024年11月期）と開示しています。日本の平均給与（461万円）を大きく上回り、同年代比でも優位に立つ水準です。FinTechスタートアップ出身で創業10年余りにもかかわらず、上場後に着実な昇給トレンドを描いている点が特徴といえます。

平均年収の推移

年度	平均年収	平均年齢
2024年11月期	711万円	34.0歳
2023年11月期	666万円	33.6歳
2022年11月期	647万円	33.3歳
2021年11月期	648万円	33.4歳
2020年11月期	614万円	33.3歳
2019年11月期	607万円	33.0歳
2018年11月期	612万円	41.3歳

手取り試算

国税庁・日本年金機構の最新税率を反映した試算では、34歳・年収711万円のモデルケースで年間手取りは約537万円、月換算約45万円となります。みなし残業を含んだ給与体系のため、実残業が基準より少ない場合は手取り率が高まる点がメリットです。

参照:マネーフォワードIR情報

株式会社マネーフォワードの職種別平均年収

グレード別レンジ

マネーフォワードでは年俸制を採用し、成果に応じた固定時間外手当込みの給与が支払われます。株式報酬（RSU）が付与されるケースもあり、管理職層では総報酬がさらに上乗せされます。

役職 / グレード	年収レンジ
メンバークラス（G1–2）	500〜600万円
リーダークラス（G3–4）	650〜750万円
部長クラス（G4–5）	800〜900万円
本部長・執行役員	900万円以上（数千万円規模も）

エンジニアとビジネス職の比較

初任給ではAIエンジニア職コースが年額600万円〜とビジネス職（年額400万円〜）より高いスタートラインを設定。グレードが同一であれば職種間の差はほぼなく、成果がグレード昇進を押し上げる設計です。

株式会社マネーフォワードの評価制度

目標管理と昇給

期初に設定したOKR/目標に対し期末で評価を実施。賞与はありませんが、半期ごとの評価結果がベース年俸に直接反映されます。

360度フィードバック

メンバーはピアレビューを通じてフィードバックを受け、マネージャー層以上は組織貢献や人材育成を加点項目として評価。透明性を担保するため評価ガイドラインは社内Wikiで公開されています。

株式会社マネーフォワードで働く人の特徴

人材構成

指標	数値	年度
平均年齢	34.0歳	2024
離職率	13.6％	2023
中途採用比率	81.8％	2023

ダイバーシティ

IT・金融のハイブリッド企業らしく、中途比率が8割超と高く、スタートアップ出身者や金融機関出身者が混在する多様なチームが形成されています。平均年齢が若く、意思決定スピードが早い点も特徴です。

株式会社マネーフォワードの働き方・残業時間

残業実態

厚労省提出資料によれば、月間平均残業時間は14.2時間と短時間。リモート主体のハイブリッド勤務で時間の裁量度が高い点が背景にあります。

近隣住宅手当

オフィス近隣に転居した場合、毎月最大2万円の住宅手当と引越祝金10万円を支給し、出社コストを低減しています。

参照:「女性の活躍推進企業データベース」厚生労働省

株式会社マネーフォワードの福利厚生

従業員持株会 & 企業型DC

給与天引きで自社株を購入でき、拠出額の15％を会社が奨励金として上乗せ。企業型DCも併用し、税制メリットを享受できます。

医療・健康支援

インフルエンザ予防接種やオンライン診療サービスを会社負担。定期健診に加え婦人科検診も無料で受診可能です。

学習・キャリア形成

書籍購入補助やテックカンファレンス参加費用を全額支援。Leadership Forward Programで将来のCxO候補を育成します。

参照：マネーフォワード公式

選考フローと対策ポイント

標準プロセス

1. 書類選考（志望動機・スキルマッチ）
2. 一次面接（現場マネージャー）
3. 最終面接（役員）

技術職ならではの追加試験

エンジニア職はオンラインコーディングテスト、PdM職はプロダクト改善プレゼンが課される場合があります。SaaS KPI（ARR・Churnなど）を用いた説明力が重視されます。

転職市場における株式会社マネーフォワードの位置づけ

人気と難易度

SaaS業界では比較的難易度が高く、キャリアアップを目指す20代〜30代の応募が集中しています。

競合比較

同業Freeeの平均年収は685万円（2023年6月期）で、直近ではマネーフォワードが26万円上回る状況です。

参照:freee公式

株式会社マネーフォワードで得られるキャリアパス

年齢別モデルケース

年齢	想定年収
25歳	550〜600万円
30歳	700〜750万円
35歳	800〜850万円
40歳	900〜1,000万円

社内異動制度

チャレンジシステムを年2回実施し、社員が自ら希望部署へ応募可能。異動実績は毎期複数名と公表されています。

SaaS業界平均とのベンチマーク

主要プレイヤー比較

企業	平均年収	決算期
マネーフォワード	711万円	2024/11期
Freee	685万円	2023/6期

偏差値評価

厚労省調査を基礎に試算した年収偏差値は69.3。同年代・同学歴帯の偏差値66〜67を上回り、業界平均より安定して高い給与水準に位置します。

参照:厚生労働省

今後の展望とリスク要因

成長ドライバー

主力のクラウド会計に加え、金融PF・フィンテックAPI領域への投資を拡大。中小企業のデジタルインボイス義務化が追い風となり、ARRの二桁成長が見込まれます。

想定リスク

中堅・大企業向けプロダクトの競争激化、金融規制の変更、ERP大手のSaaS化進展がマージン圧迫要因となる可能性があります。

まとめ

キャリア選択のポイント

年俸制＋RSUで報酬を最大化しつつ、14時間台の残業・高いリモート比率でワークライフバランスも確保。SaaS成長市場のど真ん中でスキルを磨きたい求職者には魅力的な転職先と言えるでしょう。

さらに、近隣住宅手当や学習支援など生活インフラ × 成長投資を両立した福利厚生が充実。報酬・働き方・成長環境の三拍子が揃う同社は「スタートアップのスピード感」と「上場企業の安定性」を同時に取りたいビルド型人材にとって、極めてバランスの良い選択肢となります。

• 平均年収：711万円で国内SaaSトップクラス
• 残業：月平均14時間とワークライフバランス良好
• RSU・持株会など資産形成制度が豊富
• OKRベースの透明な評価で年俸アップが狙える